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2024年10月3日~5日 
 さいはての未成線 と 北海道失われた鉄路をたどる3日間



9月25日から東京へ出てから,今回の最後のツアーになりました。
9月26日から29日の北海道ひとめぐり号の乗車ツアーから重複乗車区間もありますが,これはこれで良いのではないかと思いとオホーツク海側をほとんと通ることを含め,出かけてきました。
今回の廃線跡めぐりツアーは,全15名でした。中型バス使用の関係から一人二席とはならず日替わりで相席になりました。
(募集時には一人二席とは書いてなく,それを承知で申込したのは自分の責任です。しかし出発前の案内9月24日付文書には一人二席と書いてあるのでこれはうまくいったと思っていました。これを添乗員に確認しましたら,別途修正文書を送付したとのこと。帰宅後確認すると修正文書は届いていませんし,マイページにもありません。文書が間違ったのなら訂正と言えばそれで終わるのにそれもない。適当にあしらわれてしまったかなと・・ ま,仕方ないか,それならそれでこちらにも考えがあります。) (10月14日追記 今回の一連ツアーの教訓をもとに,2025年2~3月の3ツアーを全キャンセルし,航空機利用時間,バス利用方法を勘案し,どうしても行きたいと思っている「さっぽろ雪まつり」の別ツアー1つを再申し込みしました。)

一日目は,羽田空港から旭川空港に飛び,バスで上川駅へ,ガイドのI氏と合流後上川から白滝間乗車,旧渚滑線跡,旧名寄本線跡をめぐり,連泊となる日の出岬のホテルへ。
二日目は,未成線興浜線探勝,旧興浜北線跡,旧天北線跡をめぐりホテルへ
三日目は,旧名寄本線跡,旧美幸線トロッコ王国,宗谷本線で瑞穂から名寄間乗車,名寄駅から旭川空港へ羽田空港に戻ります。

バス車内では,やぶをかき分け,露に濡れながら40分程度歩くところもあると,ガイドさんから脅しをかけられましたので,腰痛持ちの自分は参加メンバーから遅れるか引き返すことがあるかもと,こちらも予防線を張っておきましたが,幸い雨もなく何とか歩くことができました。

クラブツーリズム様,士別軌道バス様にはたいへんお世話になりました。


一日目 羽田空港から旭川空港へ

朝早い羽田空港集合で,今度は羽田から添乗員がいらっしゃいますので,手続は楽です。しかし,旭川便へのバス手配遅れから出発から遅れる事態となりました。
石北本線 上川から白滝間乗車

先週「ひとめぐり号」で降り立ったばかりの上川駅に再度降り立ちます。なお,上川駅は無人駅となる計画があるとのことです。
わずか1駅ですが,駅間距離日本一の区間ですので乗りごたえがあります。運賃は970円になっていました。(これは私の地元の第三セクターあいの風とやま鉄道の入善から富山間10駅以上の運賃です)

前面から見ていると,鹿が飛び出してきますし,鹿とさらに熊まで撮影された方がおられました。鹿はともかく熊が鉄道脇に出てくるのは見たことありませんでした。

白滝駅では,自分たちツアーが下車とともに他旅行社のみなさまが乗車されましたので,さながらにわかラッシュ状態となりました。



旧渚滑線 北見滝ノ上駅舎
  と 濁川駅跡

滝ノ上駅の前にその上流の旧森林鉄道の橋脚に立ち寄ります。

北見滝ノ上駅舎は中は記念館にもなっており,旧渚滑線の貴重な資料が展示されています。さらに駅舎裏には青色の機関車が保存されています。

濁川駅跡は,何とか駅舎を保っています。






旧名寄本線
 富丘駅跡,藻興部川橋梁


富丘駅跡は道路から階段を昇っていきます。高台にありますので,オホーツク海など良い眺めだったろうと思います。

藻興部川橋梁は鉄橋は良い形で残っていますが,枕木他は危ないので鉄橋は渡らないようにとガイドさんから注意がありました。道路から対岸に渡ります。

道の駅おこっぺに立ち寄り後,日の出岬のホテルに向かいます。


二日目 未成線興浜線探勝

道の駅おうむに立ち寄ります。ここには興浜南線の資料が展示されています。

興浜線として興浜南線と興浜北線をつなぐ計画で工事されていた区間を探勝します。まずはトンネルです。セイコマート裏は塞がれていませんが,反対側は塞がれています。
次に橋梁です。こちらもよい状態で残っています。両者とも何かもったいないなとの印象が。



北見神居岬,旧興浜北線跡

北見神居岬の高台の灯台と岬道路との間に興浜北線跡がありますので,こここそ,やぶをかき分け坂を上る必要があります。ハマナスの花があったり,灯台と海を見ながら,ゆっくりと歩くことを先に了解いただきましたので,何とか行くことができました。

この後,道の駅,「北オホーツクはまとんべつ」で昼食となりました。すく裏には,クッチャロ湖があります。
旧天北線跡ウォーキング 
  飛行場仮乗降場跡
    と 浅茅野駅跡
 

駅ホーム跡には駅標のわくのみ残っています。飛行場とは旧軍用飛行場とのこと。サイクリングロードとのことですが,サイクリングできるのかなというところ。付近のバス停は飛行場前になっていました。

浅茅野駅跡の手前を歩いていきましたが,熊出没注意の看板にはビックリです。








旧天北線跡
  新弥生駅跡,敏音知駅跡,
  上音威子府駅跡

新弥生駅跡もやぶの中で大変です。ガイドの方がホームに上がれるか確認された後,メンバーは上がっていましたが,私は上がっていません。

敏音知(ぴんねしり)駅跡は良く整備された駅跡です。隣には道の駅「ピンネシリ」があり一休みできます。

上音威子府駅跡はまだ歩きやすかった方で,ここの見学後,雨になってしまいました。うまく天候が持ってくれました。



道中車窓から,小頓別駅前にあった,国登録有形文化財の「旧丹波屋旅館」の横を通りました。


上音威子府駅跡の後,ホテルに戻りました。











三日目 旧名寄本線跡探勝
  北興駅跡,上興部駅跡,
  中名寄駅跡

計画では,天北峠廃線跡展望の予定だったのですが,道路工事中でバス停車スペースがなく,天北峠の路盤跡はなくなっておりますので,代わりに北興駅跡に立ち寄ります。駅舎はやぶの中いまにも朽ち果てそうなたたずまいです。

上興部駅跡にはキハ27が静態保存されており,駅舎内は鉄道資料館になっています。

中名寄駅跡にも立ち寄ります。中にはSLのC11の写真など鉄道資料が展示されていました。





宗谷本線 智北駅

旧美幸線トロッコ王国まで行く時間調整を兼ねて,宗谷本線智北駅に立ち寄ります。ホームの小さな待合室にスコップなど除雪用具が置いてあるのが東京の方には珍しいようで,雪国富山の自分としては当たり前の光景なのですが。
旧美幸線 仁宇布駅
   トロッコ王国
 

旧美幸線の仁宇布(にうぷ)駅に着きます。ここで昼食となります。
トロッコ乗車運転体験は13時からとのことで,それまで付近で撮影や見学ですごします。
トロッコ王国休憩所の中は旧美幸線の鉄道資料が展示されています。


いよいよ,トロッコ乗車運転体験となりますが,まず注意事項の説明があります。運転免許が必要とのことと,折り返し場所のUターンは急カーブのため十分減速をとの話がありました。運転希望者は2人一組でトロッコに乗り組みます。そして折り返し点で全台入るまで停止とし,運転交代します。私は復路運転させていただきました。
乗車時の写真は,運転していない往路時に撮影したものです。
運転はエンジンですので,車と同じアクセルとブレーキでハンドル操作はもちろんありません。エンジンの振動が思ったより大きかったですが,面白かったです。良い経験になりました。























宗谷本線 瑞穂駅

宗谷本線瑞穂駅から名寄駅まで乗車前に撮影時間がありました。運よく快速列車が通過する時刻がありました。
なお,この瑞穂駅は廃止となるだろうとの話がありました。






宗谷本線 瑞穂から名寄間乗車

瑞穂駅から名寄駅まで乗車します。しかし,途中駅の名寄高校駅,通常は名寄高校前か名寄高校口かと思うのですが,名寄高校でとまった駅名は珍しいのではないでしょうか。
瑞穂駅が廃止の可能性とのこともあり,乗車券は個別発券でしたので,乗車証明を押してもらい持ち帰ってきました。
名寄駅の北の大地の入場券も購入してきました。



その後,道の駅「もち米の里なよろ」に立ち寄り後,旭川空港に戻りました。
旭川空港で簡単に夕食を済ませ,羽田空港に戻りました。またもや遅れが出て,22時すぎの到着となりました。

東京でもう一泊し,10月6日に富山県の自宅に戻りました。